▶3:人生を180度変えることができた秘密
1:20年以上変わることが
できなかったNさんが、
1 年、6 回 で
変われた 秘 密
10年、20年と心の苦しみや、
つらい症状を、解消できずに、
不調や不安を抱えながら
生活を続けてきた。
そのような方には、ぜひ、
この記事、このシリーズを
お読よみ頂ければと思います。
こんにちは!
心理カウンセラー
長谷川 貴士です。
==<もくじ>======
1:20年以上かわることが
出来なかったNさんが、
1年6回で変われた秘密
2:Nさんの抱えていた課題
3:家族の中にある
心の課題が心身のつらい症状や
苦しみを生む仕組み
4:1回目のカウンセリング
=============
20年以上、カウンセリングなど
を利用して、自分の心の課題に
取組み続けるも、残念ながら、
確かな成果を得られずにいたNさん。
そのために心の苦しさや
両親との不仲に向き合い続け、
10年間不眠や便秘に
悩まされてきたNさん。
この記事&シリーズを
お読み頂ければ、そのNさんが
心の苦しさ、両親との不仲、
不眠、便秘、それらの苦しみから
解放されていった歩みと
その秘密を知ることができます。
そのことで、
これまでにはなかった、
全く新しい希望が
手に入ると思います。
これから、Nさんの
1 年間に6 回の
私のカウンセリングを
利用された歩みについて、
カウンセリングの様子や
行ったワークの意味などについて、
詳細にお伝えしていきます。
今回はその 1 回目です。
これから、お伝えする内容は
多くの人にとっては、
馴染みのない、
初めて耳にするような
話しになるかと思います。
驚くこともあるかと思いますが、
全て実話です。
心理カウンセラーという
心の専門家だからこそ、
お伝えすることができる
内容になっています。
私達の心の新しい側面に
触れる機会だと
思って頂ければと思います。
2:Nさんの
抱えていた課題
2014 年 2 月。
私との初めての
カウンセリングに
お越しくださったNさん。
表情は硬く、ぼんやりと
した印象でした。
Nさんは、
私と目を合わせることが
出来ませんでした。
Nさんからお伝え頂いた
カウンセリングを利用することで
改善を望まれているテーマは
以下の通りでした。
< 身 体 症 状 と 心 の 不調 >
■ 10 年間、安定剤と睡眠薬を
服用しなければ眠ることができない。
■ 10 年間 便秘が続く。
■ 定期的に ヘルペス が発症して、薬を服用しないと悪化。
< 悩 み >
■ 周囲の評価で自分の価値を決めてしまう。
■ 両親に始まり、特に男性から、能無し扱いされている気がする。
■ 尊敬される大人になりたかったが成れていないという後悔、自責の念。
■ 結婚出産できていないことへ後悔と自責の念に囚われている。
■ 「男性にバカにされる」それと「男性を軽蔑している」という
ブロックが、
心にかかっている気がする。
■ 「自分は欠けていたら安心」「完璧になったら妬まれる」が、
何回カウンセリングを受けても、
取れてない感じがする。
■ 周囲の人たちから(カウンセリングや
セミナーを利用しても、)
「Nさんは変わらないね」ともよく言われ、
それがとても辛い。
■ 仕事が落ち着かず迷っている
■ 自分の軸が欲しい
Nさんが改善を望まれている
テーマはこのように
多岐に渡っていました。
ですから、Nさんには、
心の、根本からの癒しを
積み重ねることで、
深く、大きな変化が
必要だなと感じました。
それには、
個人的な心の課題のみならず、
「 家族の中にある心の課題 」
を癒していく必要があります。
Nさんは、1年間で、
6回のカウンセリングを
ご利用頂いたことで、
個人的な心の課題のみならず、
「 家族の中にある心の課題 」
を一つ、一つ癒すことが出来ました。
その結果、
20年以上得られなかった、
変化を得ました。
そして、悩みや苦しみを
解消されました。
Nさんが人生を180度変えること
ができた秘密は、
===============
個人的な心の課題のみならず、
「 家族の中にある心の課題 」
を一つ、一つ癒した
===============
ここにあります。
3:家族の中にある心の課題が
心身の不調や つらい症状を
生む 仕組み
Nさんからお話を伺うことで
見えてきた、
Nさんが抱えていた、
「家族の中にある心の課題」は、
以下の通りでした。
■ Nさんの弟の流産
■ 父親の姉が幼少期に死亡
■ 母親の兄が幼少期に事故死
■ 母親の母は戦争未亡人として、
女手一つで家庭を支え続ける
■ 父親妹の娘(従妹いとこ)の自殺
このような自分以外の
家族が経験した出来事の
「記憶」と
私達の心は、深層心理の
部分で「共鳴」しています。
このために、
上のような出来事と、
その出来事が作り出した
ショックや感情は、
家族同士の心の中で
共有されています。
そして、
「家族の中にある
(共有された)心の課題」
となります。
さらに、私達には、
「家族への隠れた愛」が
あります。
普段、意識では気が付いていない、
自分とつながる家族への
沢山の 愛 が、
私達の深層心理には
隠れています。
この 愛 のために、
「家族の中にある心の課題」を
私達は深層心理の中で、
無視することができません。
ですから、
「家族の中にある心の課題」に
無意識のうちに、
協力しようとし続けます。
この「家族への隠れた愛」
から無意識の内に持つ
この隠れた欲求は、
常に個人の意志より強力です。
このために、
自分の人生を生きることより、
無意識の内に、
「家族の中にある心の課題」に
協力することを優先します。
そのために、人生が、
自分の意識で思い描いている
ものとは
ウラハラな状況になっている
ことも少なくありません。
「家族の中にある心の課題」に
協力するために、
自分の思いや理想とは、
別な行動を無意識の内に
選んでしまいます。
ここで、その分かり易い
実例をあげます。
■ モニターカウンセリングを ■
利用して下さったお客様の実例
=========
ある女性は、お母さんと
二人暮らしでした。
その女性は、
母親と二人で暮らす家を出て
一人暮らしを望んでいました。
母親とは同じ家に
暮らしていても、
話すこともほとんどなく、
話してもケンカになる
ばかりでした。
その女性は仕事をしていたので、
一人暮らしをするのに
十分な収入がありました。
しかし、夫を失っている
母親を一人にすることに
ためらいがあり、
20年近く、家を出て、
一人暮らしをすることを
あきらめ続けてきました。
母親を残して、家を出ることを
思うと、結婚も考えられない
という心理状態でした。
==============
この< 実例 >の女性にとっては、
夫を失ない、かたくなに
なってしまっている母の心情が、
「家族の中にある心の課題」
となっています。
そして、その母の娘は、
一人暮らしをしたい、
結婚をしたい、と望む思いとは
ウラハラに、
「家族の中にある心の課題」
に協力するために、
母のもとを離れず、
家を出る事や、
結婚という選択肢を無意識の内に
自分に禁止しながら、
20年以上、母との同居を
続けてきました。
この女性が、
私のカウンセリングを
利用して下さったことで、
「家族の中にある心の課題」
に協力して、
自分の人生を犠牲にする
選択肢を手放すことが
出来るようになりました。
その結果、家を出て、
念願の一人暮らし
が出来るようになりました。
そして、その方が、より
母親とも仲良くなれたそうです。
( 実例紹介ここまで )
「家族の中にある心の課題」
の元になっている、
家族にショックを与えた出来事は、
すでに過去のことに
なってしまっていることがほとんどです。
Nさんのケースでも、そうでした。
ですから、今を生きている私達には
過去のことについては
どうすることも出来ません。
このために、
「家族の中にある心の課題」に
ついて、
「家族への隠れた愛」に
よって関りを深めようとすれば、
するほど、
その課題について、自分が
ほとんど何も役に立つことが
できない状況が生まれます。
心の傷に苦しむ家族を
見てるだけしかできない
自分に気が付きます。
家族の助けになることが
できない自分に気が付きます。
そして、自分だけが
無事な人生を続けていることに
「罪悪感」が生まれます。
「罪悪感」は自分に
罰を与えることを要求します。
そのために、無意識の内に、
自己処罰 を
自分に与え始めます。
その、自己処罰として、
本来なら自分に許されている、
幸せや、温かさ、つまり、
自分の能力や才能を
存分に活かすことや、
家族や友人との
暖かな繋がり、
様々な喜びや楽しみを
存分に味合うことから、
自分を無意識の内に
遠ざけてしまいます。
===========
この「罪悪感」と
自己処罰の仕組みによって、
===========
私達の人生に生まれ続ける
心の苦しみや、ストレスが、
心身の不調や
つらい症状が生まれる
根本の原因です。
■ ある女性の実例再び ■
先ほど、紹介させて頂いた女性にも、
この「罪悪感」と自己処罰の仕組みが
深層心理で働いていることが
見つかりました。
夫を失っている母親の心情
(喪失感、悲しみ、くやしさなど)を、
自分の存在では、癒すことも、
埋め合わせることができていない。
母親は、自分がそばに居ても、
いくら一緒に居続けても、
いつまでも、不機嫌で、
かたくななまま変わらない。
女性は、この状況に
「罪悪感」を抱いていました。
その「罪悪感」の自己処罰として、
自分が母親から自由になること、
結婚に心を向けて進むことを
自らに禁止していました。
( 事例ここまで )
Nさんにもここで紹介させて
頂いた女性と似たような
心理状態がありました。
そのNさんも、私の
カウンセリングを利用して
下さったことで、
「罪悪感」と自己処罰の
仕組みから、抜けだして、
本来の自分や、
家族との繋がりを取り戻し、
将来への希望を
取り戻す道を歩まれました。
そのNさんの
初回のカウンセリングの
様子は以下の通りでした。
4:1 回目のカウンセリング
Nさんからご希望や
お話しを伺った結果、
Nさんの心が共有している、
「家族の中にある心の課題」
の一つから目を向けることに
なりました。
< 1 回目 で 取組んだ
「家族の中にある心の課題」>
■ 父の姉が幼少期に
亡くなってしまったこと
からの影響について。
< カウンセリングの経過 >
カウンセリングを始めてみると、
Nさんが自分の感情を
ほぼ感じることができない
状況であることが
すぐに分かりました。
カウンセリングの中で、
イスで見立てた父・母を
見たくない気持ちがありました。
しかし、その父・母へ
背を向けることも、また出来ず、
身動きが取れない感じ。
この葛藤が現れてきました。
そして、
Nさんは、部屋の外に出て行って
しまいたい衝動を感じ始めました。
その後、カウンセリングを
進めて行く中で、
Nさんは、怒りを感じ始める
ことが出来るようになりました。
しかし、その怒りを表現してしまうと、
「卒倒して意識を無くして
倒れてしまいそう」
な感じがして、
怒りの感情を十分に表現するまでは
できませんでした。
< 解 説 >
■ 「自分の感情を
ほぼ感じることができない」のは、
「家族の中にある心の課題」に
深く関係している、
家族のメンバーの「記憶」と、
深層心理の中で、
強く「 もつれ 」てしまっている
時に多い症状です。
家族のメンバーの「記憶」と
強く「 もつれ 」てしまうことで、
自分の心の大部分が、
その「もつれ」てしまっている
「記憶」の持ち主の心に
なってしまいます。
そのために、自分の心を
失ってしまいます。
そして、自分の感情が
分からなくなります。
■ カウンセリングの中で、お客様に、
「部屋の外に出て
行ってしまいたい衝動」が
あらわれてくることがあります。
それは、自分の
「生」を否定するために、
「死」へと向かいたい衝動が
心の中にあることの
あらわれなことが多いです。
そこで、私は、
Nさんに、試しに、
イスであらわしている父親へ、
「たとえ、あなたが
行っても私は残ります。」
これを伝えてもらうことを
提案しました。
結果、Nさんは、それを
言うことが出来ませんでした。
そして、Nさんは、私の提案に
ただ、涙を流されるばかりでした。
では?なぜ、Nさんは、
イスであらわしている父親へ、
「たとえ、あなたが
行っても私は残ります。」
これが言えなかったのか?
Nさんは、なぜ涙を流し始めたのか?
次回に続きます。