幸せになるために【 家族連鎖 】を終わらせる
心理カウンセラーの観点から人生を見ると、
人生で起きている不幸な出来事や、
苦しみの原因の多くは、
「 家 族 連 鎖 」にあります。
不幸や、苦しみを終わらせて、
幸せになるためには、
「家族連鎖」を終わらせることが近道です。
心理カウンセラー
長谷川 貴士です。
今回の記事では、
私達が幸せになるための近道を通るために、
終わらせる必要のある「家族連鎖」について
解説させて頂きます。
あなたが不幸や苦しみ、生きづらさばかりが
続く日々を終わらせて、幸せを手にする
ヒントがこの記事にあると思います。
- 「家族連鎖」とは?
- 「家族連鎖」の事例
- 「家族連鎖」を抱える理由
- 「家族の連鎖」を引き受ける
根本的な理由は「罪悪感」 - 「家族連鎖」を手放す
1:家族連鎖とは?
「 家 族 連 鎖 」 (かぞくれんさ)
とは、心理の専門用語です。
一般的には、子供が、親の悪いクセと
同じ悪いクセを引き継ぐことを指します。
同じ悪いクセと言っても、親子で、
行動面が全く同じになることは
稀(まれ)です。
ほとんどのケースでは、親子が、
共通する「同じ悪いクセ」を
≪ 心理面 ≫で持ちます。
心理面で同じクセを持つとは、
どのようなことなのか?
次の章で事例を通して具体的に
解説させて頂きますね。
2:家族連鎖の事例
【 事例1 】
《 行動面 》
( 親の行動 )
働いたお金を家に入れずに、自分が
お酒を飲むのに使ってしまっていた父親
( 子の行動 )
働いたお金を家に入れずに
ギャンブルに使って失う息子
《 心理面での共通点 》
家族のためにお金を使うことができない。
自分の家族を保護することができない。
《 家族連鎖 》
家族に信頼されない父親の
状態が「家族連鎖」している。
【 事例2 】
《 行動面 》
( 親の行動 )
父親を憎み、夫婦の仲が悪かった母親。
( 子の行動 )
男性と仲良くなると、相手に
腹を立てることが多くなり、
関係を継続できない娘。
《 心理面での共通点 》
男性への過剰な敵対心、憎しみ。
男性と仲良くすることを
自分に許せていない。
《 家族連鎖 》
男性を頼れず、仲良くできない女性
である心理状態が「家族連鎖」している。
【 事例3 】
《 行動面 》
( 親の行動 )
仕事と家事で忙しく、子供の期待に
十分に応えるほどには、子供を見る
時間が取れなかった母親。
( 子の行動 )
時間はあるが、子供がかわいく思えない。
子供を見ずにスマートホンばかり見てしまう娘。
《 心理面での共通点 》
自分の子供と向きあい
幸せな時間を味わってはダメ。
自分が子供の頃には、母親の十分な
関心が手に入らなかったのだから、
自分の子供も母親(自分)からの
関心が無くて当然。
《 家族連鎖 》
子供との幸せな時間を持てない
母親の状態が「家族連鎖」している。
このように、親子が共通する
「同じ悪いクセ」
を心理面で持つことで、
親も子も「望まない同じ結果」
を手に入れます。
この望まない結果を
親子で同じく手に入れることが
「 家 族 連 鎖 」と呼ばれています。
< ひねられた「家族連鎖」>
この他にも、ひとひねり加えられた
「家族連鎖」も多くの方に見られます。
【 事例4 】
( ひとひねりされた「家族連鎖」の事例 )
《 行動面 》
( 親の行動 )
親の決めた相手と結婚し、
嫁ぎ先でも自由がなかった母親。
母親は自由のないストレスから
娘に愚痴をこぼしがちだった。
( 子の行動 )
愚痴ばかりで笑顔の少ない母親を嫌い、
反面教師にして、親の言う通りにせず、
自由に振舞っている娘。
自分の思い通りに生きているが、
なぜか日々や、人生に苦しさを感じる。
人生で出会う、自分の思い通りではない、
様々なことにいら立つことが多い。
《 心理面での共通点 》
自分の理想通りにならない
人生に不満とストレスを抱える。
運命や親を嫌い、憎む気持ち。
こちらの事例では、
娘は母親を反面教師にして、
真逆の生き方をしています。
ですから、≪ 行動面 ≫では、一見、
「家族連鎖」が無いように見られます。
しかし、《 心理面 》には、親子で
共通した、同じ悪いクセがあります。
そして、親子が《 心理面 》では、
共通した、同じ悪いクセを持つならば、
同じ「悪い結果」を得ます。
これが「家族連鎖」です。
<【 事例4 】での「家族連鎖」 >
親や日常で出会う気に入らないことに
腹を立ててばかりになってしまい、
日々の幸せに気づけなくなっている状態。
母と娘の間に、この同じ「結果」を得る
「家族連鎖」が生じています。
3:「家族連鎖」を抱える理由
それでは、私達はどうして?
自分を不幸にしたり、苦しめる
「結果」となる「家族連鎖」を
抱えてしまうのでしょうか?
それには、
「二つの理由」があります。
それは、
「人間の本能に根差した理由」と、
「家族への愛のため」、
この二つです。
≪ 人間の本能に根差した理由 ≫
自分を不幸にしたり、
苦しめる「結果」となる
「家族連鎖」をわざわざ抱えてしまう
「人間の本能に根差した理由」
とは以下の通りです。
まず、そもそも「家族」とは、
心理の観点から見るならば、
生活を続けて行くには厳しい環境でも、
ともに協力し合うことで乗り越えて、
世代を重ねて行くことを望む
人間のまとまり(集団)です。
この望みや思いの傾きが、
人間の本能の表れでもあります。
しかし、家族がまとまれず、
家族同士が協力できない状態が
生まれることがあります。
その理由になることの一つが、
家族のメンバーの間に
不公平や不平等が大きくある時です。
家族のメンバーの間に不公平や
不平等が大きくある時、そのことが、
家族のメンバーの間で、
争いの種になることがあり、
家族同士の協力関係にヒビをいれます。
私達は、家族との協力関係を保ち、
生き残り、世代を重ねることが
よりし易いように、
本 能 によって、家族同士の
不公平、不平等を出来るだけ、
小さくしようとします。
深層心理で「家族連鎖」を
引き受けることで、
親や他の家族と、出来るだけ、
同じ状態になり、公平や、平等が
保たれるようにします。
家族の間の公平や平等が保たれていて、
家族同士が協力し合える状態を保つことが、
自分にとっても、他の
家族のメンバーにとっても、
生活を続けていくことが厳しい環境でも、
厳しさを乗り越えて、
生活を続けていくための
本能に根差した合理的な選択です。
これが、私達が「家族連鎖」を
引き受ける本能に根差した理由です。
≪ 家族への愛のために ≫
自分を不幸にしたり、苦しめる
「結果」となる「家族連鎖」を
わざわざ抱えてしまう
二つ目の理由とは
「家族への愛のため」です。
そもそも私達の心には家族への
「愛」があります。
自分の両親を不満に思う人も多いですが、
もともとは、私達は両親が
大好きに生まれています。
そして、同時に、両親に沢山の
「期待」を持って生まれてもいます。
その「期待」とは、
自分を保護して欲しい。
自分の世話をして欲しい。
自分を見て欲しい。
自分を愛して欲しい。
などです。
この両親への「期待」が自分が望むほどには、
十分に叶わなかったことへの失望から、
両親を不満に思うことが始まります。
しかし、その不満の裏には、
同時に両親が大好きで、
両親を愛している想いもあります。
私達の心の中の、
両親が大好きな「愛」の想いの部分では、
自分の期待に十分に応えて
くれなかった両親を嫌う代わりに、
自分の期待には、十分に応えられない
状態になってしまっている、
両親の余裕の無さを心配し、思いやります。
実の子である、自分を見ても、
幸せを感じることができないぐらい、
心の余裕を失っている両親を
助けたいと願います。
しかし、子供が出来る事は
とても小さく、限られています。
子供は、自分の親が、心の余裕を失くして
しまっている原因や苦しみ、つらさを解決する
ことには、ほとんど協力することができません。
このときに、子供は、実際面では、
何も出来ない代わりに、せめても、
心理面では、親と同じ境遇に留まることを選びます。
そのために、自分でも気が付かない内に、
深層心理の部分で、「家族連鎖」を選びます。
「家族連鎖」を選び、
親と同じ境遇に留まることを
選んだ子供は、心の中で
「大丈夫、私も同じです。
お母さん、つらくて、苦しいのは、
お母さんだけではありません。」
「大丈夫、私も同じです。
お父さん、つらくて、苦しいのは
お父さんだけではありません。」
このように伝え、
両親を励まそうとしています。
これが、「家族連鎖」を引き受ける
二つ目の理由(=家族への愛)です。
私がカウンセラーとして
サポートさせて頂いているお客様の
生きづらさや、悩みの原因の一つが、
この章で解説させて頂いたような想いを、
深層心理に抱えていたことであったことは
珍しくありません。
4:「家族の連鎖」を引き受ける
根本的な理由は「 罪 悪 感 」
「家族連鎖」を心に
抱えてしまう理由が、
「本能に根差した理由」にせよ、
「家族への愛」からにせよ、
「家族連鎖」を抱えてしまう
根本的な理由は一つに集約されます。
その根本的な理由とは、
===========
家族と同じだけ、
不幸で、苦しくありたい。
願いのためです。
===========
本能的な理由からにせよ、
家族への「愛」からにせよ、
私達の心の中には、
===========
自分だけが家族の中で
飛び抜けて幸せになってはダメ
===========
この本能に基づく「ルール」があります。
私達は、この「ルール」を破ることを、
とても怖ろしいことだと感じます。
その理由は以下の2つです。
< 理 由 1 >
本能的な理由からは、家族の中で
自分だけが幸せになることは、
自分が、家族同士の協力関係を破壊してしまう
悪者になってしまうような気がするから。
< 理 由 2 >
家族への「愛」からは、家族の中で
自分だけが幸せになることは、
家族への「愛」を捨て去るような
気分になるからです。
この2つの「理由」があるので
============
私達は、家族の中で自分だけが
幸せになってしまうことを、
とても大きな「罪」だと感じます。
============
この「罪」に対応する「罰」として、
家族の中での自分の居場所が
失われてしまうような気がします。
自分が一人ぼっちな天外孤独の
身の上になってしまう気がします。
この感覚の裏に、本能的に、
生きて行くことが出来なくなる
不安と怖さとを感じます。
この「罪と罰」の怖さを避けるために、
たとえ、自分を不幸にして、
苦しめるのだとしても、
「家族連鎖」を深層心理の中で、
自ら引き受け、家族との公平や平等を
保とうとします。
これが、私達が「家族連鎖」を
深層心理の中で、無自覚の内に、
引き受けてしまう根本的な理由です。
5:「家族連鎖」を手放す
以下は、「家族連鎖」に関わる、
私達の心の働きのキーワードです。
本 能的な理由、
家族への愛
期待、失望、悲しみ、同情、心配、思いやり、
怖れ、怖さ、 罪悪感、罰
家族への所属意識、 孤 独、、、
「家族連鎖」が起こる心理の裏側には、
上記のような沢山の矛盾し合う想いが
錯綜し絡み合い混乱しています。
このため、「家族連鎖」のために、
人生に問題が起きている時、
自分一人では、自分の心に
本当には何が起きているのか?
分からないことがほとんどです。
自分には何が起きているのか?
私が抱えている問題の原因は何か?
これが分からなければ、
何を解決すれば良いのかが分からず、
問題を取り除くことが出来ませんね。
このため、「家族連鎖」から
引き起こされている問題は、
取り除くことが出来ずに、
世代を越えて、何度も、何度も
繰り返される性質があります。
しかし、心理カウンセリングが
これまでの歴史の中で、
実践し研究し続けてきた成果として、
積み上げてきた知識とスキルを利用するならば、
「家族連鎖」は
解消することができます。
私達は心理カウンセリングを利用することで、
私達の深層心理で絡まり合っている
想いを、一つ、一つ解きほぐし、
癒し、手放していくことができます。
その結果として、私達は、親や家族への
過剰な心配や同情、遠慮から、
自分の幸せを放棄する必要がないことを
心の深い部分で理解します。
その時に、自分が不幸になり、苦しむ、
「家族連鎖」を深層心理に抱え続ける
理由は失われ、私達は、「家族連鎖」から
抜け出すことができます。
そして、闇雲に本能に引っ張られることなく、
自分が幸せになる道を選ぶことが出来るよう
になります。
私が提供する
心理カウンセリングを利用して、
「家族連鎖」を解消することは、
これまでにも、以下のような
事例のサポートに成ってきました。
■「心の不調」を薬に頼らずに克服すること
■ 職場で「空気読めないやつ」との
評判から抜け出し、さらに、
交際相手を見つけ、結婚する
■ 両親と仲良くなることで
心理的な安心感、自信が増し、
足踏みしていた起業独立に踏み出す
■ 男性が怖く、男性の目が見れない、を克服。
さらに、母親のそばに居続けなければならない
という思い込み手放す。その結果、
交際相手を見つけることができ、結婚する。
■ 子供がかわいく思えない、
子供に過剰に怒ってしまうを克服して
子供の不登校が解消する。
< 事例ここまで >
なぜだか人生がうまくいかない。
幸せに踏み出せない。
不幸せばかり引き寄せてしまう。
このような方の真の原因は、
心に抱えた「家族連鎖」である
ことがあります。
心当たりがある方はぜひ
カウンセリングをご利用下さい。
「家族連鎖」を解消して、
今より幸せになるための、
お力になります。