1:心と体が思い通りにならない理由

 

今回は、自分の心と体が

自分の思い通りにならない

理由について解説させて頂きます。


心理カウンセラー

長谷川 貴士 です

 

  • 心と体が全く思い通りに
    ならなかった私の事例
  • 心と体の秘密

 

柴犬うみと花のイラスト

 

1:心と体が全く思い通りに
ならなかった私の事例

 

「自分の心と体が自分の

 言うことを聞かない」


こう感じたことはありませんか?

何日も何カ月も何もやる気が起きない。

元気が出ない。何日も眠れない。


もうやめたいことなのに、

ダメだと頭では分かっているのに、

やめられず、繰り返してしまう。


こんなことはないでしょか?

私にはありました。

 
 

《 私の事例 》


新卒で入社した会社の仕事に馴染めず、


口がドライマウス になり、

舌が口に張り付いてしゃべれなくなりました。

唾液が出なくなり、
 口がカラカラになる ストレス症状)


しゃべることが仕事の営業の仕事でしたので、

仕方なく、一日中水を飲み続けて、

口を湿らせ続けるしかありませんでした。


その時は、トイレに行く回数が

とても多かったです(-_-;)


寝ても仕事の夢を見てうなされていました。


休日も心が晴れず、胸を何かに

掴まれたままのような感じでした。


遊びに出かけても、

散歩をしても、何をしてても

重苦しい感じで、

何を見ても憂鬱でした。


十分な睡眠と休息、健康的な食事を心がけて

いましたが、一度崩れた心と体の調子は

戻ることはありませんでした。


こうして、私は、新卒入社の

会社を6カ月で退職しました。


新人に厳しいノルマを課す

ような会社ではなかったですし、


すでに会社のお客さんになって下さっている

企業を回ることがメインの仕事で、

特に仕事で厳しいことはありませんでした。


しかし、なぜか?私の心と体の

調子はどんどん悪化していきました。


< 私の事例ここまで >


◆  ◆  ◆

 

私達にはなぜか?

このような不思議なことが起きてきます。


自分で自分の心と体を自由に

コントロールすることができません。


それは、一体なぜなのでしょう?


その理由は

 
私達の心と体は、

私達が自覚できない、

深層心理からの影響を

強く受けているから。


です。


このため、

自分の頭(思考)や意志で、

自分の心と体を

自由にコントロールする

ことができません。


心と体は、私達の頭の考えや、

意志とは無関係に、


自分自身の
深層心理の状態に従って、

自分の心や体にとって必要なことを

必要なときに、必要なだけ します


ですから、自分の状態や、

スケジュールなどに、自分の理想像を

頭で思い描いてみても、


それは、絵に描いた餅が、

私達のお腹を満たすことがないように、

役に立ちません。


心と体は、私達が頭で思い描いた通りに

動くことがありません。


もし、心と体を自分の思い通りにコントロール

しようとするなら、やがて挫折してしまいます。

そして、自信を失ってしまいます。


その結果、自分は何もできない人間なんだ

こう思ってしまうことも珍しくないでしょう。


私自身がそうでした。


頭では色々な夢を描い入った

新卒入社の会社でしたが、

心と体は全く別な反応を示しました。


私は、こんな簡単な仕事も勤まらずに、

心の調子を崩してしまう自分は、

何も出来ない人間なんだ。


そう思いました。。。


 

さて、それでは、このような特徴のある

私達の心と体は、

一体どんな存在なのでしょうか?


私達が心と体の不調を解消して、

私達の想い描く夢や、望みに向かって

元気に歩んで行くには、

どうしたら良いのか?


その鍵は、私達が普段気付くことも、

見ることもできない、

深層心理の部分の

「〇〇の〇〇」にあります。

 

ここがポイント!

 

2:心と身体の秘密

 

私達は、自分で自分の

心と体を自由にコントロールする

ことができません。


感情や、衝動が上がってくることを、

自分の意志ではコントロールすることが

できません。


それは、


私達の心と体は、

私達が自覚出来ない、

深層心理からの影響を

強く受けているから。


これが理由でした。


私達にコントロールできない、
 感情や衝動が上がってくる、
 深層心理にある原因を解消することは
 心理カウンセリングのサポートで可能です。
 そのことで人生が変わります。


私達の深層心理にあるものは、

以前の記事でもお伝えしてきました。


※こちらの記事です ↓

2:日本人の99%がまだ知らない
  生きづらさの本当の原因


それは、以下のようなものでした。

  • 「家族への隠れた愛」
  • 「家族の記憶」
  • 「生き方のルール」
  • 「心の型」
  • 「人生脚本」


このような存在が、

私達の深層心理の中にあり、

私達の 心(感情 や 衝動)

体(体調 や 病)に密接に

影響を及ぼしています。


柴犬うみと草

 

それでは、その深層心理からの

影響を受け取る側である、


私達の心と体とは、

どのような存在なのでしょうか?


私達の心と体を、

私達の「命」や「心と体」の

歴史を遡る観点から見ると、


私達の心と体は、私達の両親、

ルーツから代々、受け継がれてきて

いることが分かります。


私達の心と体は、

私達の両親やルーツと、

とても近い存在です。


このために、私達の心と体は、

私達の「深層心理」の部分で、

家族やルーツの「記憶」と

共鳴し易く出来ています。

 

柴犬うみと家

 

私達が、家族やルーツの

「記憶」と共鳴している時、


私達は、家族やルーツの

「記憶」を生きている状態となります。


そして、その時、

自分の意志では心と体(感覚や感情)

をコントロールすることが難しくなります。


この話しは、心の専門家ではない方々に

とっては初めて聞く話しかと思いますので、

なかなかすんなりとは

分かりづらい話しかと思います。


しかし、20世紀の後半から研究が始まった、

ファミリーコンステレーションと呼ばれる

心理学と哲学領域にまたがる知識体系の中で、


家族やルーツの「記憶」が

現在に生きる私たちに与える広範な影響について、

明らかになっています。


その例をご紹介します。


<実例です>======


※カウンセリングにご来室

頂いたお客様の実例を、

お客様から許可を頂き、

紹介させて頂いています。


40代・女性・Nさんのケースです。


Nさんは、10年間、安定剤と睡眠薬を

服用しなければ眠ることができないなどの

症状を抱えていらっしゃいました。


このNさんの症状の背景にあった心理的な

原因の一つに、Nさんの深層心理での

「家族の記憶との共鳴」が見つかりました。

それは以下のような「家族の記憶」でした。


<Nさんの「家族の記憶」>

Nさんの祖父は、Nさんの祖母が

Nさんの母を妊娠している間に出征し、

そのまま、戦地から帰らぬ人となりました。


そのことで、Nさんの祖母は夫を、

Nさんの母は父親を失いました。


Nさんの祖父は、娘の顔を見ることなく、

戦地で亡くなりました。


この家族の歴史を体験された

Nさんの祖母、Nさんの母、

Nさんの祖父の「心の傷」が

「家族の記憶」となります。


Nさんにカウンセリングを

ご利用頂いて見えてきたのは、


Nさんの深層心理が

上記のNさんの「家族の記憶」

と共鳴していたことでした。


Nさんの深層心理が

Nさんの「家族の記憶」と

共鳴していたことで、


Nさんは、家族の中で、

自分の祖父の役割を引き受けていました。


Nさんが家族の中で、祖父のような存在になり、

家族の中に祖父の存在感が復活することで、

Nさんの祖父が亡くなったことで

Nさんの祖母と母に生じた喪失感や

「心の傷」を癒そうと、

無意識の内に努めていました。


Nさんは、自分の祖母の

お葬式の時に、なぜか、

「気絶するぐらい泣いた。」そうです。


それは、Nさん自身が不自然さを

感じるほどの出来事で、

Nさんの記憶に鮮明に残っていました。


「家族の記憶」と共鳴することで、

心理的に祖父の役割を担っていたNさんの

深層心理では、


亡くなってしまった祖母は

自分のパートナーのように感じられます。


そのため、Nさんにとっては、

祖母が亡くなってしまったことは、

パートナーとの早すぎる別れに

感じられたことと思います。


そのために、Nさん本人が

不思議に感じるほどに、

悲しみが大きく溢れてきて、

「気絶するぐらい泣く」

ことになったのだと思います。


「家族の記憶」と共鳴することで、

心理的に祖父の役割を担ってきたNさんは、

無意識の内に、自分の母親が

自分の娘のように感じられ、


自分の父親が自分の娘の夫のように

感じられていました。


このNさんの感覚に対応するように、

Nさんの両親も、自分の娘が、

自分の子供とは感じづらくなり、

「自分の子供が無条件に

 かわいく思える」

ことが無くなってしまう

ことがあったかと思います。


上記のように、親子関係が

心の中で逆転してしまうことで、


家族関係が不自然で

かみ合わないなものとなってしまいます。


その結果として、Nさんは両親との間に

沢山の感情のわだかまりを抱える

こととなってしまっていました。


Nさんは、「家族の記憶と共鳴」

していたことで、両親との間にある

感情のわだかまりも心の課題として抱える

ことになっていました。


Nさんは、「家族の記憶と共鳴」

していたことで、

自分らしさや元気を大きく

減らしてしまい、


人生にうまくいかないことが

増えてしまった結果、


ストレス過多となり、10年間、安定剤と

睡眠薬を服用しなければ眠ることが

できないなどの症状を抱えてしまうことに

なっていらっしゃいました。


<実例ここまで >

この実例について、
 さらに詳しく知りたい方は
 下のリンク先の記事からお読み頂けます。

 女性Nさんがモニターカウンセリングを
 利用された時の実際の様子の記事です。

効果が出るまでの期間、
 回数が10分の1以下で済む理由

上記のNさんの実例に、

ちょっと不思議さを感じられた

方もいらっしゃるかと思います。


しかし、Nさんのような

「家族の記憶と共鳴」している事例は


人の心理に関わる業界では、

少なくとも、40年以上前から

その存在が知られており、

今なお研究が続けられている

心理症状の事例です。


研究の成果によって、

今では上記のような心理症状を

解消する方法も知られています。


私が提供しているカウンセリングにも

「家族の記憶との共鳴」に

よって生じる心理症状を解消する方法が

取り入れられています。

 

上記のNさんの実例でも紹介させて頂いた通り、

私達が様々な生きづらさを解消して、

私達の想い描く人生に向かって元気に

歩んでいくための鍵が、


私達の深層心理で共鳴している、

「家族の記憶」にあることが多くあります。


さて、それでは、次の記事では、

私達の深層心理で「家族の記憶」が

共鳴・共有される仕組みについて、

より具体的に解説させて頂きます。


次の記事も引き続き

よろしくお願いします。

 

次の記事はこちらから

2:家族の記憶は遺伝する?

==================

私達の悩みの本当の原因
「家族の記憶」(全7回)こちらから