5:「兄、姉の死」 による「罪悪感」 - 心理カウンセリング 大阪・箕面

5:「兄、姉の死」 による「罪悪感」

 

【カウンセラー長谷川】:

兄弟が亡くなることで
『罪悪感』を持つことがあるんだよ

 

【柴犬うみ】:

兄弟との別れはつらいよね

 

どうして、こんなに

がんばっているのに、


自分はいつまでも

幸せになれないだろう?


こんな疑問を持つことは

ないでしょうか?


努力を続けているのに、

幸せが近づいてこない時、


もしかすると、 その原因は、

心の内に潜む「罪悪感」かも

知れません。


心理カウンセラー

長谷川 貴士です。

 

  • 「罪悪感」で幸せに
    背を向けていた私の事例
  • 兄や姉の死による
    「罪悪感」

 

 

1:「罪悪感」で幸せに背を
向けていた私の事例

 

「罪悪感」は、私たちが幸せに

手を伸ばそうとする思いに

強力にブレーキを掛けます。


「罪悪感」とは、

「自分には罪がある」


この思いです。


私たちは、「罪悪感」を

深層心理に抱えていると、


罪を抱えている自分にとって、

幸せになることが、相応しい

ことだとは思えなくなります。


幸せになる代りに

無意識のうちに、


自分に自分で、

「罪悪感」に見合う罰を

与えるようになります。


< 例です >

クラス対抗のリレーで、

 慌ててミスをして、

バトンを落としてしまったと

想像してみてください。


更に、そのために、それまでは

トップを走っていたのに、


最下位になってしまったと

想像してみてください。


こんなことを
してしまったなら、


いつもなら笑えるような、

面白いことがあったとしても、

しばらく笑えないですよね(+_+)


家で美味しいご飯が用意

されていたとしても、

喉を通らないかも知れません。

これが私達が心に「罪悪感」を

抱えている時の効果です。

 

 

ここで、「罪悪感」が私達の

人生に及ぼす作用について、


実際に私の人生に起きていた

事例についても、ご紹介します。

 

<「罪悪感」で幸せに
 背を向けていた私の事例 >


今では、自分の

家庭を築いている私ですが、

かつて、心の中に沢山の

「罪悪感」を抱えていた頃は、


「家庭的なもの」について、

全く興味も関心も持てず、

自分とは無縁なことだと感じていました。


私がまだ、20代半ばだった頃の

ある夜のことです。


電車に乗っていた私は、
車窓から

流れていく景色を眺めていました。


車窓には、夜の暗さの中に、

住宅街の家々の窓が、


それぞれ明るく温かな感じで点々と

輝いて見える光景が続いていました。


その時、私には、


「今、自分の目に映っている、

 明かりが灯っている家々の

 1軒、1軒の家には、

 それぞれの家族が住んでいて、

 暮らしている」


このことが感じられました。


そのあとで、私はなぜか、


「この景色は自分の人生とは

 全く接点の無い無縁なものだ」


急にこう思えて、心のフタが

閉じるような感じがしました。


「自分は家庭的な温かさが漂う家とは、

 全く無関係な人生を

 生きていくんだろうなぁ」


なぜだかそう思えました。


それからの10年間。


私の人生は、その時の

私の感覚の通りになりました。


10年の間に5回の

引っ越しを経験しました。


引越した後でも、私の部屋は

次の引っ越しに備えて、


開封されていない段ボールが

自分の胸ぐらいの高さまで

積まれているような状態でした。


私の住んでいた部屋は、物置に

ベットが置いてあるようなものでした。


仕事や、努力、苦労を続けること

だけが、その当時の私の人生でした。


私が、人並みの部屋に住めるようになり、

温かな家庭生活を過ごせるように

なったのは、


カウンセリングを利用して

心の中に抱えていた沢山の

「罪悪感」を、手放した後のことでした。


(私の事例ここまで)

  

私たちは、深層心理に

「罪悪感」を抱えていると、


無自覚の内に自ら、幸せを

拒否したり、幸せを壊すような

選択や行動、振舞をすることが


自然で当然なことのように

感じられます。

 

 

2:兄や姉の死による
「罪悪感」

 

私たちが「罪悪感」を抱えてしまう

理由は様々あります。


今回は、その中でも、

代表的な理由の一つである、


兄や姉が早く亡くなって

しまっているケースについて

解説させて頂きます。


心理の観点から見ると、

兄弟姉妹の心の中では、


予めそれぞれの役割分担が

決まっています。


心理の観点では、長男や長女は

家についての責任を他の兄弟より

多く負います。


家のためや、家族のメンバーの

ためになることを進んでします。


もともと、それが

自然にできるような


心の構造にチューニング

(=調節)されています。


このため、家族への

貢献が大きくなるので、


弟妹から、自然な敬意を集め、

発言力も大きくなり、

より多くを相続します。


このような理由で、

長男や長女は、家の中では、

他の弟妹達と較べると

有利な立場であると言えます。


(その分、苦労も

多いかとは思いますが。)


これは、一般的な話しなので、

必ず誰もがそうなるといった話しでは

ありませんが、私達の心には

このような傾向があります。


心理の観点では、長男、長女が、

弟妹のために汗をかき尽くす。


その分、弟妹は兄姉に

敬意と感謝の思いを抱いて

その考えに従う。


これが私たちの心の中にある

兄弟姉妹関係の理想的な

バランスです。

 

 

しかし、この理想的な

バランスが崩れてしまう

ことがあります。


その理由の一つが、

「兄や姉の早過ぎる死」です。


自分より年長の兄や姉が

早く亡くなってしまうと、


本当には弟や妹の地位に
あった者が、

長男や長女の地位に繰り上がります。


この時、地位が繰り上がった、

弟や、妹の心に起こることは、

以下のことです。


「自分の身に余る

 有利で、栄誉ある立場を、

 兄や姉の不幸な死によって、

 自分は手に入れてしまった」


この思いです。


「兄や姉の不幸のために

 自分は分不相応な幸運を

 手に入れてしまった。


 本当には、この地位や相続は

 兄や姉の権利だったのに。」


この思いです。


「兄や姉は亡くなって
しまったのに、

 私(弟・妹)は無事で、

 これからも生きていく。

 
 さらには、本当には

 兄や姉のものだった

 地位や財産まで

 手に入れてしまった」


生きている自分(弟や妹)と

亡くなってしまった

兄や姉との運命に、


ひどく大きな不平等が

起きていることを

無意識の内に感じます。


この感覚が、弟や妹の心に

「罪悪感」を生みます。

 

 

さらに、このようなケースで

起きやすい心理状況があります。


心理的な観点で見ると

弟や妹は、兄や姉より


家についての責任を上手に

負うことができません。


往々にして、兄や姉に較べて、

細々していて面倒なことが苦手ですし、


決めて責任を負う立場も不得手です。


このために、兄や姉の分の地位や

財産が手に入っても、


兄や姉のように、上手に家に

ついての責任を全うすることに

ついて難しさを感じます。


そして、実際にも十分に

出来ていないと感じます。


この思いも兄や姉の地位を

引き継いだ弟や妹が「罪悪感」を

抱える原因となります。

 

 

これだけでなく、

流産や、中絶により

亡くなっている兄や姉がいるケースでは、


亡くなっている兄や姉の

後に生まれた弟や妹に、


今回解説させて頂いた理由だけではなく

別の理由からも「罪悪感」が生まれます。


その「罪悪感」のために、

自分の幸せに自らブレーキを

踏んでしまっている方々と

沢山お会いしてきました。


この心の働きについては

また、次回に解説させて頂きます。


次回もよろしくおねがいします。

 

「6:流産や中絶による兄弟の死による罪悪感」