1:親を毒親と呼ぶ人は幸せになるチャンスがある
【カウンセラー長谷川】:
「自分の親は『毒親』でした」
こう私に教えて下さる方には
今より幸せになるチャンスがあります。
【柴犬うみ】:
それって、どうして?
あたし知りたい!
心理カウンセラー
長谷川 貴士です。
- 親を「毒親」と呼ぶ人には
幸せになるチャンスがある - 親を深く愛している心こそが、
私達が幸せになるための鍵 - 親を「毒親」と呼ぶのは
自分を責める思いの裏返し
1:親を「毒親」と呼ぶ人には
幸せになるチャンスがある
『 自分の親は『毒親』でした。』
こう私に教えて下さる
お客様は少なくありません。
自分の親は、自分にとって『毒』だった。
その親が自分に与えた『毒』のせいで、
自分はおかしくさせられた。
だから、私は何をしても
うまくいかない。
仕事も、友人関係も、
恋愛も、パートーナーシップも、
何もかもうまくいかない。
失敗続きで、望んでいるものが
何も手に入らない。
「自分の親は『毒親』でした。」
この一言で、
「私は上記のように考えています」
と教えて下さっているわけですね。
とても親を憎んでいらっしゃるわけです。
この、「自分の親は『毒親』でした」
と教えて下さる、
決して少なくないお客様達と、
カウンセリングを進めて行くと、
いつも見えてくることがあります。
それは、
「自分の親は『毒親』でした」
と教えて下さる方々は、
本当は、『毒親』と呼んでいる
その親をとても深く愛している。
このことです。
「自分の親は『毒親』でした」
と教えて下さる方々は、
みなさん、心優しく、
思いやりの深い方ばかりでした。
自分の親を「毒親」と
呼んで憎んでいるのに、
なぜ?その同じ人が、
カウンセリングを通して、
深層心理に目を向けて行くならば、
『毒親』と呼び、
深く憎んでいるはずの親を
深く愛していることが
いつも明らかになって行くのか。
それには人間の心理の
普遍的な法則が関係しています。
それは、
「憎しみ」とは、
「愛」の裏側であり、
「愛」の一形態。
この人間心理の普遍的な
変わらない法則です。
「憎しみ」とは深い「愛」の無い
ところには存在しない感情です。
ですから、『毒親』という
親への深い憎しみの言葉の裏には
親へのとても深い「愛」があります。
ここで、もう一つの人間心理の
普遍的な法則を紹介します。
それは、
親を深く愛している心こそが、
私達が幸せになるための鍵
これです。
私達が幸せ感をより大きく感じるためには、
自分の親を、自分が深く愛していることを
素直に感じ、表現できることが必要です。
ですから、
「自分の親は『毒親』でした。」
こう私に教えて下さる方は、
自分の親を深く愛している方なので、
親に対する憎しみを癒し、手放すなら、
今より幸せになるチャンスが
大きくあります。
2:親を深く愛している心こそが、
私達が幸せになるための鍵
「親を深く愛している心こそが、
私達が幸せになるための鍵」
これってどういう意味ですか?
人間心理の専門家ではない皆さんは、
こう思われたかと思います。
私が望んでいる幸せや、
私が幸せだと感じることは、
私の親とは全く無関係なこと
なんですけど。
こんな風に思って、
納得できない感じや、
疑問を感じられたでしょうか?
しかし、
「親を深く愛している心こそが、
私達が幸せになるための鍵」
この人間心理の法則は本当のことです。
家族の関係性に注目する
心理の専門家の間では、
すでに20年以上前から確かめられ、
知られている法則です。
私はこの人間心理の普遍な法則を、
私がサポートさせて頂いてきたお客様達が、
親を深く愛している心を取り戻されることで、
実際に幸せ感を増やして行かれる様子からも
確認することができました。
私がカウンセリングを提供させて
頂いてきたお客様が
お客さまご自身の両親への
憎しみを癒し、手放されることで、
仕事も、友人関係も、
恋愛も、パートーナーシップも、
あらゆることに良い影響があり、
実際に幸せになって行かれる様子を
沢山見させてもらってきました。
私がカウンセリングを提供させて
頂いてきたお客様の皆様の
願いや望みは
お一人、お一人様々でした。
「自分の心の不調を改善したい」
「パートナーシップを改善したい」
「家族関係を改善したい」
「職場での人間関係を改善したい」
「自信がなく、一歩を踏み出せない
自分を変えたい」
「仕事のパフォーマンスを
向上させたい」
「何度も思い出す
苦しい過去を手放したい」
などなど、お客様のご希望は、
皆様、お一人、お一人、多種多様でした。
しかし、
このようなお客様のご希望を、
大きくひとくくりにするならば、
「今より幸せになりたい」
こうも言えると思っています。
私は、この、お客様が
「今より幸せになる」ことを
カウンセリングを通して、
サポートさせて頂いてきました。
そして、私とのカウンセリングを
通して、自分を変えることができた
お客様から、
上に挙げさせて頂いたような
ご希望を、実際に叶えることが
できたことを沢山教えてもらってきました。
私がカウンセリングを通して、
お客様を手伝わせて頂くことは、
大きく分けると以下の2つのことです。
<1>
お客様の心の傷を
癒すことのサポート
<2>
お客様の中にある、
「親を深く愛している心」に
気が付くことのサポート
この2つでした。
そして、カウンセリングを通して、
お客様の心のサポートを続けてきた中で、
自分の心の中にある、
自分が、自分の「親を愛している心」
に気が付くことこそが、
私達が人生で抱く、どのような
願いや望みを叶えるためにも、
もっとも基礎となる
一番重要なものであることを
私は知りました。
この私のカウンセラーとしての
経験の中で、
「私の親は『毒親』なんです」
こう教えて下さるお客様の心の中に、
実は、本当に深い、
親への愛があることとも
沢山出会ってきました。
3:親を「毒親」と呼ぶのは
自分を責める思いの裏返し
「私の親は毒親なんです」と
親を憎み、責めている人は、
実は自分で自分を 責めて
苦しんでいる人でもあります。
なぜ、こう言えるのか?
それは、次のような理由からです。
「私の親は『毒親』なんです。」と
親を憎み、責めている人の中には、
『毒親』という言葉と出会ったことで、
気持ちが軽くなって、
救われた想いがした方も多いです。
ですから、自分の気持ちを
軽くしてくれた『毒親』という
言葉を大切にしています。
『毒親』、読んで字のごとく、
子供にとって『毒』になるような親。
「自分の親はまさに『毒親』で、
その『毒親』の『毒』のせいで
自分はダメになった」
『毒親』という言葉を知って、
この想いが、気持ちを軽くさせて
くれるのはなぜでしょう?
この想いで、気持ちが軽くなるのは、
どのような想いを抱えた人でしょう?
まずは、シンプルに考えるならば、
「自分は何をやってもダメ。
人生何もうまくいかない。」
このような想いを抱えている人が、
その原因が、
「『毒親』のせいだった。
自分が悪いわけじゃなかった」
こう思えることで、
気持ちが軽くなることが
できたかも知れません。
しかし、これでは、
人生を変えて、幸せになるための
根本的な解決にはなっていませんね。
「自分は何をやってもダメ。
人生何もうまくいかない」
この原因が
「自分のせいではない。
『毒親』だった自分の親のせいだ」
こう思えたことで、
一瞬はほっとできたかも知れません。
しかし、
「自分は何をやってもダメ。
人生何もうまくいかない」
こう思えている人生は続いていきます。
そのために、すぐにまた気分をが
重たくなってしまいます。
つまり、
「自分は何をやってもダメ。
人生何もうまくいかない」
たとえ、この原因が『毒親』
だったと分かったとしても、
根本的、長期的に
心が軽くなることには、
あまり役に立ちません。
そのような人が、『毒親』という
言葉を長く大切に思うことはないでしょう。
『毒親』という言葉を初めて
知った時の効果が薄れ、失われた頃に、
『毒親』という言葉も忘れがちに
なって行くことでしょう。
それでは、『毒親』という言葉が
つかの間、気分を軽くさせて
くれるだけではなく、
ずっと、長期に渡って、
気分を軽くしてくれる人とは
どのような想いを抱えた
人なのでしょうか?
それは、この章の冒頭で
書かせて頂いた通り、
「自分で自分を
責めて苦しんでいる人」です。
それでは、何のために?
どのような想いを抱えて、
自分を責めて苦しんで
いるのでしょうか?
それは、
「自分は、両親を十分に
助けることができなかった。
だから自分はダメなんだ」
この想いです。
この想いを、自分でも
気が付いていない、
深層心理の部分に抱え、
自分で、自分を責めて
苦しみ続けている方がいます。
このような人が、
『毒親』の言葉に出会うと、
両親を減点することができます。
「苦しんでいた親を十分に助けること
ができなかった自分もダメだったが、
両親も『毒親』だったのだから、
自分と同じくダメだった。
(だから、自分だけが無力で
ダメなわけだったわけじゃない。
両親も自分と同じくダメだった)」
このように想うことができます。
そして、この想いこそが、
一瞬ではなく、ずっと、長期に渡って、
気分を軽くさせてくれます。
このために、『毒親』という言葉を
心の中で大切に持ち続けます。
それでは、なぜ、
このように言えるのか。
次回、さらに解説を続けていきます。